熱中症予防対策 仕事中の熱中症死亡事例 2012年
熱中症の啓発では如何に個々の意識を高めるかが重要であり、
その啓発方法では身近な事例を示すことも効果的な対策です。
猛暑の中、
熱中症でお亡くなりなった方々のご冥福をお祈りしますとともに、
心よりお悔み申しあげます。
また、ニュースなどで報道等されていない中にも、
熱中症により重篤な症状に苦しまれている方々の一日も早い回復をここよりお祈り申し上げます。
熱中症の予防対策について、
業務を行う中で抜本的な解決方法はなく、その予防には他覚的に取組むことが重要です。
本人の意識付けもその一つ。
啓発ポスターの掲示。
口頭による注意喚起も重要ですが、
それだけではなかなか全体の意識を高めることは難しいのが実態です。
特に、自身は「なんとなく大丈夫」という過信。
熱中症の初期症状が現れても「あともう少し。」という勤労な誠心が仇となることもあります。
熱中症を意識して作業を中断する判断を促すためには、
其々の立場。業務内容等で身近なことと感じる事例を示すことも有効な方法です。
身近な事例を感じる根拠は、人其々。
年齢であったり、業種であったり、業務内容であったり、地域であったり。
また、古い事例より最近の事例の方を身近に感じやすかったりします。
自社の業務、職員の作業内容に照らし合わせ、
参考となる事例の周知により熱中症予防の意識を促しましょう。
参考のため今年発生した業務に関係する熱中症の死亡記事を纏めました。
今後も同様の記事を見かけたら、追記する予定です。
関係する業種では、今年の事例の周知により予防に役立てば幸いです。
・追記
厚生労働省より7月末時点での概要が発表されています。
1.業種別
建設業 13名
警備業 2名
2.月旬別内訳
7月中旬 6名
7月下旬 9名
3.都道府県別
岩手県 1名 宮城県 4名 群馬県 1名
埼玉県 2名 東京都 1名 富山県 1名
福井県 1名 静岡県 1名 愛知県 1名
三重県 1名 福岡県 1名
詳しくは(外部リンク):厚生労働省 「今夏の職場における熱中症予防対策の徹底について」
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T120807K0011.pdf
<以下、熱中症に関する記事 抜粋>
・「最高気温38.2度…熱中症で男性死亡 群馬・伊勢崎」
2012年 7月29日(日)1時3分配信 テレビ朝日系(ANN)
群馬県伊勢崎市で、めっき工場で電気工事をしていた43歳の作業員の男性が熱中症で死亡しました。
28日午後1時ごろ、伊勢崎市にあるめっき工場の天井裏で電気工事をしていた男性が体調不良を訴えました。その後、男性が意識をなくしたため、工場に勤務する男性が119番通報しました。男性は搬送された市内の病院で熱中症と診断され、手当てを受けていましたが、まもなく死亡しました。
・「熱中症で死亡 交通誘導の66歳作業員 吉川」
2012年7月26日19:34 産業ニュース
26日午後2時10分ごろ、吉川市美南の工事現場から「作業員が倒れた」と119番通報があった。救急隊が駆けつけると、警備員の男性(66)が熱中症とみられる症状ですでに意識不明になっており、約2時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。
県によると、男性は同日午前8時半ごろから、工事現場近くの路上で交通誘導作業をしていたという。
・「ビニールハウスで夫婦死亡、熱中症か…下関」
2012年7月26日19時34分 読売新聞
26日午後4時55分頃、山口県下関市垢田のビニールハウスで、近くの男性(74)と妻(70)が倒れているのを家族が見つけて119番した。
救急隊員が駆けつけたが、すでに死亡していた。
・「55歳男性死亡、熱中症か=北陸道で作業中−富山」
2012年07月17日 時事通信
17日午後1時ごろ、富山県滑川市寺町の北陸自動車道上り線で、道路の補修工事に携わっていた男性作業員(55)が倒れ、搬送先の病院で死亡した。
同署によると、男性は同日午前8時前から道路上で車両の誘導に当たり、同11時半から正午まで休憩したが、作業再開後に倒れた。病院到着時は心肺停止状態だったという。
・「熱中症? 男性作業員が死亡 行田」
2012年7月11日19:04 産業ニュース
埼玉県消防防災課は11日、行田市内の家屋解体現場で作業をしていた男性(52)が熱中症とみられる症状で意識を失い、搬送先の病院で死亡したと発表した。
同課によると、男性は11日午前8時ごろから、行田市若小玉の家屋解体現場で作業を行っていた。その後、男性は気分が悪くなり休憩を取っていたところ、意識を失っているのを同僚が発見。病院に搬送されたが死亡が確認されたという。
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